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上野のモトモトくんを訪ねて ~その1
ニフレルのコビトカバ(ミニカバ)のモトモトくんが、種の保存のお仕事のため3月下旬から上野に出張に行っています。
これまで室内の管理された環境で過ごしてきた彼が、上野でどんな暮らしをしているのか、様子を見に行ってきました。

東山から来てくれていた昭平♂、そして昭平との間に8頭もの子孫を残してくれたエボニーさん♀が2021年に亡くなり、
モトモトくんが来園する前の上野はこの偉大な両親の2頭の娘 モミジちゃんとナツメちゃんだけが暮らしていました。

野生下では森の中で生活するコビトカバの住環境を表現した、緑豊かな展示場。
モミジちゃん
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ナツメちゃん
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ナツメちゃんの隣の展示場にモトモトくんはいました。こちらも緑豊かな環境。
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女子たちの展示場と違って、床材に干し草たっぷり敷いてもらい、
ニフレル時代の環境に近づけてくださっています。
日差しと風、この季節の気持ちいい環境を堪能してくれてます。
モトモトくん、屋外は気に入ってくれたかな?
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爆睡。午前中はずっとこのままでした。
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お昼頃、飼育員さんが樹葉を持ってきてくれました。
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手渡してもらった樹葉を美味しそうに食べるナツメちゃん
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モミジちゃんは樹葉を吊るしてもらっています。
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女子たちはお昼ごはんを楽しんでいました。
われらがモトモトくんはどうでしょう?

樹葉を差し出されたことに気がついて、顔を向け
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口を開けて反応したモトモトくん
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また寝てしまいました。
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様子が気がかりで飼育員さんも何分か観察してくださっていましたが、
結局モトモトくんは起きませんでした。
野生下だと樹葉はコビトカバの主食のはず。
ニフレルでもふつうに食べてましたが、このいい天気での昼寝の方がいいみたいです。
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つづく
(2023/4/12撮影)


# by rakudateikoraku | 2023-04-16 09:12 | 偶蹄目 | Comments(0)
五月山のワラビー ミントの赤ちゃんの近況 (2023/4)
4月14日のミントの赤ちゃん(2月27日の誕生日から47日目)の様子です。

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遠くからではよくわかりませんが、これで体毛がうっすら生えているそうです。
もっと幼い時 はピンク色に見えていましたが、それは肌の色。
身体の色が褐色になったということは毛が生えているのだとか。ワラビーらしい姿になりました。

ポッケの中から顔だけでなく手まで出していることが増えました。
ママのポッケは赤ちゃんには手狭になってきたのかも。
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ママが地面の草を食べている時、赤ちゃんも一緒に食べていることがよくあります。
まだミルクを飲んでいるのかはわかりませんが、着々と大人ワラビーに近づいています。
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袋から身体を出した赤ちゃんがミントママと同じ方を向いてます。
赤ちゃんがポッケから完全に出てくる日は近いかもしれません。
追記:他の方のSNSで拝見したのですが、時々出てきているようです。
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ミントちゃんの様子もずいぶん変化しました。
彼女は天王寺にいた頃からとても神経質な個でした。
五月山に来園してからも、彼女が圧やストレスを感じないよう、離れたところから身をできるだけ隠して観察したり、
凝視していると感じさせないようにしていました。

しかし環境に慣れたのか、以前よりは来園者のことを気にしなくなっています。
時々こちらを意識していることもありますが、すぐ自分の食事に戻ることが多いです。
子育ての中で肝っ玉母ちゃんになってきたのかも。
ミントちゃんも、赤ちゃんと共にこの環境の中で元気に成長してくれたらうれしいです。
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(2024/4/14撮影)



# by rakudateikoraku | 2023-04-15 12:28 | 有袋類 | Comments(0)
東武のまんぷくくん (2023/4)~その1
砥部ですくすく育っていたまんぷくくん。
東武へ移動した彼に会いに行ってきました。

初夏を思わせる日差しの下、広い展示場でごろごろ
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でも朝のうちは熟睡はしていなくて、目を開けたり閉じたり。
来園者の様子を窺っているようです。
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カバたるもの、このいい天気を満喫してこそ。
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気持ちよさそう。。
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ん?
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カナヘビさんはまんぷくくんの上を通り過ぎていきました。
その間静かにじっとしていてくれたまんぷくくんでした。
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(2023/4/13)






# by rakudateikoraku | 2023-04-14 09:54 | 偶蹄目 | Comments(0)
ソフィーちゃんとの最後のお散歩 ~ ズーラシアのラクダライド終了へ

現在日本国内でラクダライドが運営されているのは鳥取砂丘、神戸どうぶつ王国、那須どうぶつ王国、ズーラシアの4か所しかありません。
そのひとつである、ズーラシアのラクダライドが今年3月で終了するというニュースが発表されました。
終了する理由も気になります。慌てて様子を見に行ってきました。

広大なズーラシアの園内でヒトコブラクダの展示場は一番奥にあり、朝のうちに
このエリアまでたどりついている来園者はかなり少なめ。

ソフィーちゃんは、午前のライドの準備中でした。
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近づいてきてくれました
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ソフィーちゃん、ひさしぶり~
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ソフィーちゃん以前は割とクールな印象でしたが
久しぶりに会ってみると人に対する反応が良くなっていて、
人懐こくなっているような気がしました。
スタッフの皆さんとソフィーちゃんの日頃の営みの成果ですね。
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早速ソフィーちゃんに乗せてもらうことにしました。
ラクダのおにいさんと。きょうもお世話になります。
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展示の今の体裁も見納めかもしれませんから、記念に全部写真は撮っておきます。
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待合室には、ライド終了予定の掲示が。。
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準備ができたので、いよいよソフィーちゃんとの最後のライド。
ゆっくり乗らせていただきました。思い出にします。
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搭乗者を下ろした後、おやつをあげます。
おやつをあげることは人間にとっての楽しみではありますが、
人間のためにお仕事してくれたお礼としてあげています。
お仕事の結果動物にとっても嬉しいことがあると、良い関係を維持する助けになります。
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ついでにお口を触らせてもらいました。唇は柔らかいです、むにゅー。
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ソフィーちゃん、これまでお仕事してくれてありがとう~
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ここで以前はスターティングメンバ―だったクララちゃんの後を受けてピノちゃんががんばってくれていました。
そしてソフィーちゃんが来園し、トレーニングを積んでピノちゃんと2頭交代でお仕事をできる直前まで来ていたのですが、
ピノちゃんが亡くなってしまったため、現在ズーラシアではソフィーちゃん1頭でライドのお仕事をしてくれています。

ラクダさんがライドの仕事を安全にできるようになるには、数年にわたる身体づくりやトレーニングが必要です。
本当は、ソフィーちゃんの負担を減らすためにも、また後継者としても、そろそろ若者に来てもらって
トレーニングを積み始める必要がありました。
しかし性格や身体などこのお仕事への適性がある個体は少ないです。
国内では繁殖がとても少なく、防疫上の理由で海外から来てもらうことも難しい状況で、
このままソフィーちゃん1頭でずっと仕事してもらうのか?というところから始まって、最終的にラクダライド終了という判断になったようです。

ソフィーちゃんは横浜に所属しているので、ラクダライド終了後もズーラシアに会いに行けます。
今後はラクダに関するガイドの実施も検討していただいているとのことで、ライドも楽しい体験ですが
ソフィーちゃんやラクダの魅力についていろんな角度から伝えていただけるのを楽しみにしています。

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ソフィーちゃん、いままでありがとう。
これからもよろしくね。
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(2023/3)

# by rakudateikoraku | 2023-03-21 02:28 | ヒトコブラクダ | Comments(0)
おめでとう!五月山のワラビー ミントちゃんの赤ちゃん誕生
天王寺から五月山にやってきてくれたアカクビワラビーのミントちゃんに赤ちゃんが誕生しました。
おおめでとう!

※園公式の記事でも書いてくださっていますが、神経質なミントちゃんに負担をかけないよう
観察や撮影の際にはご協力をお願いします。


皆さんご存じのとおり、ワラビーの赤ちゃんは未熟な状態で生まれてきて、すぐ自力で這い上がってママのポケットに入り、
そこで数か月過ごして成長してからポケットから出てきてくれます。
そこで赤ちゃんの誕生日をいつとするかは園ごとの考え方があるようです。
五月山では、ポケットから顔を出しているのを園が初めて確認した日を誕生日とする規則になっています。

2月27日に園が確認したということで、赤ちゃんのことを発表しました(twitter)。
したがって2月27日が赤ちゃんの誕生日になります。
そして同じ日私も園でワラビーたちを観察していたので、(公式の意味での)誕生の瞬間に立ち会うことができました。

赤ちゃんにはまだ毛が生えておらず、まだかなり幼い感じです。
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ママのポッケの入り口を枕にしてますね笑
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まだ眠そうです。
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(ここまで2月27日撮影)

この赤ちゃんの父親は、やはり天王寺から一緒にやってきた仲間の一頭 ミチトくんです。
天王寺時代、ミントちゃんはミチトくんと2022年8月上旬まで同居していたので、それより前に芽生えた命ですね。

ワラビーの妊娠期間は一般には1か月程度。そしてママのポッケに入って4~5か月程度で顔を出すと言われています。
同居を解消してから6か月以上経過しているので計算自体は合っているのですが、その割には赤ちゃんが幼く感じます。
比較対象として、この記事で紹介していた五月山のワラビー カノンちゃん(2015年8月24日生まれ)の
誕生後6日目の姿と比べてみてください。
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(2015年8月29日撮影、ご幼少のカノンちゃんと母ホノカちゃん)


ミントちゃんは天王寺の仲間(チョコちゃん、ミチトくん)と一緒に11月1日に移動してきてくれました。
動物にとって移動はストレスとなります。警戒心が特に強いミントちゃんにとっては大きな負担となったことでしょう。
もしかしたらそれによって赤ちゃんの生育が少し遅れているのかもしれません。
でも(人間の都合による)そのような大きな変化を乗り越えて赤ちゃんを産んでくれたミントちゃんには頭が下がる思いです。

さて2月末になって「誕生した」この赤ちゃんですが、実は1月下旬くらいにはミントちゃんのポッケの中で動いている
のを観察していました。とにかく寒かったので、生まれるのはまだまだ先だと思っていました。


そして2月上旬に、少数ですが来園者の方がポッケから顔を見たという話が出ていました。
私も実際に目撃しました。
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(2023年2月5日撮影)

これはミントちゃんがポッケをメンテナンスしていた時、入り口が開いたままになっていて
そこから赤ちゃんの顔が垣間見えた感じです。しかしこれはいわゆる誕生の時点で本来あるべき成長段階に
至っていなかったと思われます。
見物客やカメラマンが不用心に押し寄せてしまうと、警戒心が強いミントちゃんにさらに負担をかけてしまい
ひいてはこの赤ちゃんの健康にも影響する恐れがあったので、話題にはせず静かに観察することにしました。
他の方々も同様に協力してくださっていたようで、ありがたいことです。

この時はまだとても寒く、赤ちゃんが顔を出したのは極めて短い時間だったこともあり、
そのタイミングでは(公式な意味での)誕生にはなりませんでした。

それから数週間心配しながら見守ってきましたが、春の報せとともに可愛い姿で登場してくれました。
ママのポッケでまだ数か月暮らすことになりますが、無事元気に育ちますように。


# by rakudateikoraku | 2023-03-01 02:30 | 有袋類 | Comments(0)



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