大森山のトナカイさんを元気にするために~その2 泳ぐトナカイさん
大森山 飼育員 柴田さんのトナカイ飼育のある取り組みについて、この記事のつづきです。

大森山動物園の園内には、塩曳潟という池があり、それは園の面積のかなりの割合を占めています。
一方、生息地において、トナカイさんは移動などの目的で海や川を泳いでいます。
柴田さんは、塩曳潟でトナカイさんに泳いでもらうことを思いつかれました。
数年前、このアイディアについて柴田さんからお聞きする機会があり、おそらく世界でも誰もやったこと
がないこの構想が現実になることを楽しみにしていました。今年、実際に実験的な試行を始められたと聞き、
早速様子を見せていただきに伺ったのです。

この日参加するのは、おばあちゃんトナカイのサクラさんです。
前の記事で、トナカイさんに水をかけて冷却している事を紹介しました。サクラさんは、頑なにこのシャワーを浴びるのを拒んでいるそうで、冷却の対策が急務だったようです。
一方、前の記事で登場して水をかけてもらっていたトナカイさんたちはみな2歳の若者なのです、
トナカイの寿命は野生で10年、飼育下で15年程度と言われていますから、10歳のサクラさんはかなりのお年寄り。日本国内のトナカイ牧場で生まれてから今まで、水をかけてもらうという世話は受けたことがないはず。若者のように柔軟には対応できないようです。

サクラさんがリードに曳かれてやってきました。
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面白いのは、リードで仕方なくついていっているのではなく、これから起きることを楽しみにしているように足取りが軽いのです。
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使うのは、塩曳潟の一部をネットで区切ってあるエリアです。
ここは元々大きなバードケージになっていて、ペリカンさんが中を飛行していたそうです。
ケージの屋根がなくなった後も、ペリカンさんやコブハクチョウさんがここで暮らしています。
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サクラさんが池に入って泳ぐ様子をご覧ください。


驚くほどスムースに早く池に入りました。
エサなどで行動を誘導したのではなく、明らかに自発的です。この中が気持ちがいいことをわかっているのでしょうね。そして水の中は本当に気持ちよさそうです。

そして、背が立たないところは、顔をあげて泳いで
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背が立つところは歩いて。
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池の底の深さを把握しているわけではないので、いきなり深くなることもあります。
尻尾を高く上げているのが可愛いです。
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初めて彼女がこの池に来た時、もう自然に最初から自分で泳いだそうです。
生息地では泳いでいる動物とはいっても、日本のトナカイ牧場で生まれてこんなに深い水につかって、
あまつさえ泳いだことはなかったはずです。でも、泳ぎを教わることもなく自分で泳げたということは
トナカイさんの本能の中に組み込まれているのでしょうね。

水の中で実際にくつろいでいる姿も、泳ぎの能力が最初から備わっているという話も感動的です。

つづく。。。

(8月10日撮影)
by rakudateikoraku | 2015-08-11 08:24 | 偶蹄目 | Comments(1)
Commented at 2016-07-22 19:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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