大森山 飼育員 柴田さんのトナカイ飼育のある取り組みについて、
この記事と
この記事の続きです。
塩曳潟に気分よく飛びこみ一周泳いで陸に上がってきたトナカイのサクラさん。
水浴で体温が下がり、また身体にとりついていたサシバエも振り払えて、すっきり♪
でもこの場所は単に水浴だけではありません。
木陰になっている涼しい水辺、そしてたくさんの草。ここはトナカイさんの憩いの時間を過ごせる魅惑の避暑地なのです。
人間の都合が許す間、トナカイさんにはこのあたりで自由に過ごしていただきます。
生きいきとしている動物の姿は美しいです。
ここにいる時も、そこらじゅうの草を順番に試しています。草によってはわずかな毒性成分が含まれているものもありますが、口に入れては、美味しいもの、美味しくないものを確認しながら食べているようでした。
トナカイさんの本来の姿は、移動しながらあちこちでちょっとずつ食べ、一日中かかって食べるような生活なのだそうです。
よく見ていると、草の葉先をちょっと食べては、次の草に移動しています。
このような食べ方なら、夏場であれば草が生えるペースの方が早くて、草を食べつくしてしまう心配はなさそうです。
傾斜や狭いところもずんずんと入っていきます。
水からあがった後はサシバエがまったくついておらずとても気持ちよさそうな様子だったサクラさん。
しかし、陸に上がって過ごしていると、またしてもサシバエが集まってきたようで、
サクラさんが少しいらいらし始めてきました。
すると、大慌てで水に飛び込んでしまいました。
対岸に上陸すると、木の陰に入って出てこなくなりました。
様子を見に行くと、木の陰に座り込んでいました。
同じ場所で1時間近く座り込んで休んでいました。
あんまりオープンな場所は好きでないのかもしれません。
サクラさんは、奥まっていて目立たないこの場所お気に召したようです。
本当は、この場所でずっと過ごしてもらいたいくらいだけど、まだ実験の段階なのでそういうわけにもいきません。
お家に帰る時間が来ました。
サクラさんお利口さんです♪
池に入っていくのは自発的だったけど、こちらの都合で上がってきてもらうのでペレット(おやつ)を使っていました。結構長い時間草を食んでいるような気がしましたが、トナカイさんの生活リズムとしては短いようで、お腹がいっぱいになっているわけでもないみたいでした。
リードで曳かれて戻っていくサクラさん。
行きは足取りも軽かったのに、帰りはシブシブ感が。。。
道草を食んだりして。。。
塩曳潟の上にあるトナカイ舎に戻ってきました。
サクラさん、楽しかったね♪
トナカイさんの幸せのために、できる限りのことをしてあげている姿勢が素晴らしいです。
また動物の幸せな姿を見れることこそ来園者の幸せなので、今日は私にとっても感激の時間でした。
まだこの取り組みは実験的ですが、手法などが確立して、他のトナカイさんたちも
この幸せな時間を過ごせるようになったらいいですね。
(8月10日撮影)