半年ぶりに大森山のトナカイの森をたずねました。
前回の訪問(2016年2月)以降、大森山のトナカイの群れに新しい命が生まれていました。ルドルフくんとサクラちゃんの息子 元気くんです。
昨年訪問した際に見学した、大森山動物園の柴田飼育員がご尽力されている、トナカイの健康管理の取り組みについて、このブログで紹介しました(
その1 その2 その3)。それが展開され、今年の母子の健康に生かされていることを期待して訪問しました。
元気くん、はじめまして~
もう角が生え始めています。
小さくてもウシ系のお顔です 笑
そして母サクラさん。高齢出産で産んだ元気くんとともにこの夏をがんばっています。
暑さ対策は進化していました。トナカイさんが多くいるエリアには日陰とミストの設備、そして送風機。
人員体制やいろんな理由で連れていけないこともあるし、もっと日常的に使える水場があれば、ということで
小さいプールを設置されていました。水を入れると元気くんが自発的に活用していました♪
そしてこのプールは、トナカイさんが水を飲む場所としても使っています 笑
こういう取り組みが功を奏しているようで、元気くんはこの暑い夏を乗り切りつつあります。一日観察しているとまだ授乳もありましたが、エサの食べっぷりも十分。すくすくと成長していています。
立派な角を持っているのは、ルドルフくんです。
虫よけスプレー製品で、動物にも使える良いものが見つかったということで、こまめにふきかけてあげています。
1~2時間ほどはサシバエの被害を抑制できるそうです。でも効果がずっと継続的に維持されるわけではないので、
一日の中で何回も対処が必要、ご苦労さまです。。。
虫よけスプレーをかけてもらっているのは、もう一頭の♀ 雁来(カリキ)さん。
雁来さんが首に巻いているのは、体温をセンサーで常時計測し無線で発信する装置です。大森山動物園、岩手大学、株式会社アーズの共同研究(
大森山Facebook記事)で、暑さに弱いトナカイの体温実態を調べようという取り組みです。想像に頼らず実測値にもとづいて判断や対処を行えるようになれば、飼育上のいろんな取り組みの効果も科学的に評価することができ、素晴らしいです。
つづく。。。
(8月15日撮影)