今月末に独り立ちする王子のカバ 出目吉ちゃんの様子、
この記事 のつづきです。
出目吉ちゃんの移動のことがカバ舎にも掲示されていました。
カバ舎には、出目吉ちゃんが乗っていく輸送箱が届いていました。
出目吉ちゃんが箱に入る練習をするため部屋に横付けしてあります。2歳を過ぎてすっかり大きくなった出目吉ちゃん、暴れて箱が動いたりしないよう、
重い石で固定してあります。
出目吉ちゃんが移動する練習で、二部屋ある寝室を母子で使っているので、父出目男さんは
出目吉ちゃんが出発するまで約2週間お外で暮らします。
輸送箱や寝室には近づけません。
最近は気温も下がってきたので、出目男さんがずっと外にいるのは心配だったのですが、
このカバ舎にはボイラーが備えられていて、水温を18度以上には保っているとのことなので、安心しました。
寝室を見に行くと、出目吉ちゃんの姿がありません。
ママに会えないのが悲しくてか?プールに潜っている時間が多いようです。
ママにどうしたら会えるの?と出目吉ちゃん
時々プールから出て、
練習用に置いてある輸送箱の方へ。
外の様子を覗いたり
箱の中で寝転がったり少しずつですが、箱の中には慣れていっているみたいです。
ナミコさんは、出目吉が見えなくなって心配ではあるけれど、おなかはすくのでごはんはしっかり食べていました。
これまで2頭の子供たちを送り出してきたので慣れているのかもしれません。あるいは、出目吉はすでに2歳を過ぎて
いるので、そろそろ親離れの時期と思っているのでしょうか?
そうは言っても、出目吉ちゃんのことも気になります。
身体を乗り出してみたり。
アピールしたり
壁越しに様子をうかがったり
でも応答がないので、ふて寝?
ナミコさんが寝室の陸の上でこんな風に寝ているのは珍しいと思います。
でもごはんはしっかり食べるのでした。
母子は、お互いの顔は見えないけれど、鳴き交わしてコミュニケーションをとっていました。
これまでの同居している間、出目吉ちゃんの鳴き声を聞いた記憶はほとんどありません。
でも今は、(出目男さんやナミコさんにはまだ負けるけど)しっかりした声で鳴いていました。
もう一人前のカバさんなんだなと感じます。
試練はもうしばらく続きますが、安全に移動するために避けられない別れの時間。
母子は乗り越えようとしています。静かに応援しなが見守ってあげてください。
(11月19日撮影)