大森山のトナカイたちの夏2018~その1 森を育ててトナカイを守る
大森山では現在6頭のトナカイが暮らしています。
秋田は東北なので夏でも涼しいイメージですが、実際には結構暑くて、
厳しい寒さの地で活動するよう進化した身体を持つトナカイたちには暑すぎます。
彼らが日本の暑い夏でも元気に暮らせるように尽力されている取り組みを継続してとりあげてきましたが、
今年もトナカイたちの様子と取り組みの現場を見せていただきにいってきました。(8月6日撮影)

この場所の名前「トナカイとせせらぎの森」に相応しく、木が大きく茂り素敵なグラウンドになっていました。
このトナカイ舎に通い始めたころは、木がもっとまばらで陽がよくあたり、夏は秋田とは思えない暑さだったのですが、
日陰がたくさんできて、動物にも来園者にもとてもよい環境です。
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しかしこの森も自然に成長したわけではありません。
動物園の中の樹木は厳しい環境に晒されています。
トナカイは成長した角が年に1回落ちますが、その前の時期には痒い所をかくように
樹木の幹に角をごしごしこすりつけるので、幹が傷ついてしまいます。
それを防ぐため、トナカイにやられやすい時期には幹に巻いて防護、そしてそれ以外の時は巻いてあったのを
外して成長できるようにされています。
また日陰になるので樹木の下のところで動物がくつろぐ時間は多いのですが、木の根を踏んでいることになり、
それだけで木は弱ってしまいます。それを緩和するために根のところに砂を入れてクッションにされています。
さらには木に散水までやったり、剪定を控え目にしたり。

この森が陽を遮り、さらに散水との相乗効果で4度くらい温度を下げられるとのことでした。

暑さに弱い動物を守るという目的のため、遠回りに見えるけど数年間かけて、こうした人の努力で守り育ててできた森なのです。


ここで、現在暮らしているトナカイさんたちの紹介です。

今年4月28日生まれの春来(はるき)くん。春に私が偶然誕生に立ち会った子ですが
立派に成長していました。この月齢のトナカイとしては角は5cmくらい長いそうです。
体格もしっかり。
母雁来ちゃんが人間と距離を置く性格なので、親を見て春来ちゃんもあんまり人間には寄ってきません。
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日陰でくつろぐ春来くんの母雁来(かりき)ちゃん(奥側)。
首に巻いている黄色いバンドは体温を測定するセンサーです。
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母子が手前側のグラウンドで暮らしています。
幸い訪問した日は涼しかったので、みんな活発に動いていました。
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一番奥のグラウンドは、故サクラさんの息子 元気くんと、その父親のルドルフくんが暮らしています。

立派な角がとても格好いいルドルフくん。
飼育員さんが動物と同じグラウンドに入る「直接飼育」という手法では危なそうに見えますが、
ルドルフくんは自己主張をぶつけてくることも少なく問題はないそうです。
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元気くん(左)。彼も体が大人なみになりました。
昔は観覧通路にお客さんがいると寄ってくるような「こどもトナカイ」だったのですが、
今はそんなこともなく落ち着いたおとなトナカイになっていました。

お気づきかもしれませんが、今年から雁来ちゃんだけでなく、ルドルフくんと元気くんも体温センサーを装着しています。
これは、以前から取り組まれていた、常時体温をモニターして、科学的に健康管理を行う取り組みです。
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新しく千葉からやってきた2頭は真ん中のグラウンドにいました。
食べ物や温度管理など、ここの暮らしに慣れてもらう取り組みが続いています。
他のトナカイは夜はグラウンドで眠っているそうですが、千葉出身の子たちは夜は小屋で眠るそうです。
そのためグラウンドの散水以外に、小屋に常時ONの扇風機をつけるなど特別なケアもしてもらっています。
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つづく。。。

by rakudateikoraku | 2018-08-07 07:57 | 偶蹄目 | Comments(0)
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