天王寺のフタコブラクダ ジャックです。ジャックは6月に27歳になりました。昔はグラウンドを歩き回っていたのですが、おじいさんになって歩く量がすっかり減ってしまいました。
体重に対して脚が細いラクダは、年老いて足が弱り寝たきりになったのをきっかけに衰弱していくことが多いように思います。
ジャックもそうなってしまうことを心配され、飼育員さんがいろいろと取り組んでくださっています。数年前にはお散歩のトレーニングをしていただいていました。(詳しくは「フタコブラクダ ジャックのお散歩トレーニング」をご覧ください)(この写真のみ2016年7月撮影)
最近はまた新しい取り組みをしてくださっています。
従来はグラウンドの奥側(写真右側)だけでごはんをあげていたのですが、新しく手前側(写真左側)でもごはんを置く台を設置してくださいました。観覧通路側で食べてくれるので、食べる様子がよく見えていいですね♪以前の水場は地面のところ(右側)でしたが、台の上に設置してジャックが立ったまま飲めるようになっています。使っている場面を私はまだ見たことがないのですが、活用してくれたらいいですね。
さらに、古い消防ホースで作ったフィーダーを設置してくださいました。
最初は面倒くさそうに見ていましたが、膝立ちではありますがフィーダーまで歩いていって食べてくれましたよ。
こういうフィーダーは、簡単には食べられなくして
採食時間をかけてもらうことを目指していることが多いと思います。
しかし、このフィーダーはむしろ食べやすくなっていて、通常の設計とは違うような気がします。
担当さんにお聞きしたところ、ジャックがあきらめてしまわないように食べやすくしているのだそうです。
確かに、ジャックは次々と根菜を味わってくれていますね。
ジャックは最初膝立ちで食べていたのですが、立ち上がってフィーダーの上の方も食べてくれました。本当にモチベーションを引き出していますね♪
フィーダーは他の場所にも設置してくださっていて、ジャックは活用してくれてました。
設置場所を増やせば行動範囲もさらに増えそうですね。
よく見てみると、ジャックの左前足になにか巻かれていますね。
これは内蔵GPSでジャックがどれだけ動いたかを記録するデータロガーです。ふれあい広場をお手伝いしてくださっている専門学校の実習生の皆さんの研究で、エンリッチメントの効果を定量的に評価されるようです。
時間をあけてもう一度ラクダ舎を見に来たら、
ジャックはグラウンド北側、ふだんあまり見かけない場所に座っていました。
ジャックがエンリッチメントの助けを借りて、これからも元気で長生きしてくれますように。。。
(10月6日撮影)