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これからも大森山のトナカイさんたちを幸せにするために~その2 トナカイさんの幸せごはん
大森山のトナカイさんを幸せにするための取り組みのもう一つの柱はごはんです。

大森山ではトナカイさんに昔はイネ科の牧草をあげていましたが、
現在はマメ科の牧草ルーサンの良質なものを主にあげています。
しかもトナカイが1日に食べる量よりもかなり多くの量です。
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これはグラウンドをお掃除されて食べ残しを回収してきたものです。
たくさんの草が残されているように見えますね。
でも実際には、残されているのはルーサンの硬い茎の部分です。
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トナカイさんは噛む力がそれほど強くありません。
本来は歩き回りながらコケや木の葉の柔らかい部分を少しずつ食べて回る食性のようです。

動物園で用意している牧草には硬い茎の部分が含まれています。
その茎の量も含めた計算で一日に食べる量きっちりをあげていると、本来の食べ方では栄養が不足して飢餓状態になり、
硬い茎も食べざるを得なくなります。そのような飼育を長いこと続けていると歯が摩耗してしまい、
今度は十分な栄養が摂れずに衰弱が進み、長生きできなくなってしまうのです。

多すぎるように見えたごはんの量、それはトナカイさんの歯を大事にしながら必要な量の栄養をとってもらい、
長生きしてもらうために必要な量なのです。

~~~

大森山のトナカイの代名詞となった塩曳潟での放牧、遊泳による暑さとサシバエ対策が有名になりましたが
トナカイさんにごはんの面から幸せになってもらうための取り組みでもあります。

歯の摩耗と高温多湿で削痩していた高齢トナカイのサクラさん。
彼女を救えないかと塩曳潟へ連れ出したところから放牧の取り組みは始まりました。

塩曳潟の森では、いろんな種類の葉から好きなものを選んで少しずつというトナカイさん本来の食べ方ができます。
多様な自然の葉から選んで食べることで必要な栄養を摂れ、また柔らかい葉を選んで食べるので歯の摩耗も防げます。
この水辺の避暑地の暮らしで当時のサクラさんは健康を回復しました。
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(この2枚の写真のみ2015年8月10日撮影)


今回訪問時も、ルドルフと元気くんが森の中を歩き回りながら、好みの葉をつまんでいました。
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完全放牧下では、暑さ対策のケアはされていませんが、
食事については塩曳潟の木の葉だけでなく牧草などもあげて、トナカイさんが自分で選んで食べています。
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森の中で自然の葉を食べるルドルフ。
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来園者通路からは木の陰になって見にくいと思われる方もおられるかもしれませんが、
双眼鏡などで彼らの幸せな姿を探してみるのも動物園での楽しみですね。

つづく。。。
(8月8日撮影)

# by rakudateikoraku | 2019-08-24 00:38 | 偶蹄目 | Comments(0)
これからも大森山のトナカイさんたちを幸せにするために~その1 水辺のトナカイさん
大森山で飼育されているトナカイたちの幸せを追求する取り組み、今年も現地を訪問して見学してきました。
このブログでは毎年見せていただきレポートしてきましたが、今年の様子を書く前に少し歴史を振り返ってみます。

東北と言っても秋田の夏は高温多湿、トナカイたちには暑すぎます。
さらにサシバエがつくと忌避して走り回りさらに体温が上昇するため、夜間十分休息できず体力を奪っていました。

このため虫よけスプレー噴霧によるサシバエ対策、散水、冷凍ペットボトルや濡れタオルの気化熱等、暑さ対策をされていた
のですが、それは傍で見ていても大変な労力をかけられていました。
当時の様子は2015年のブログ記事「大森山のトナカイさんを幸せにするために~その1」をご覧ください。
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2015年からは、トナカイをリードで連れて園内の塩曳潟の水辺に散歩させ、監視下で放牧する取り組みを始められました。
水辺の木陰で暑さをしのげるだけでなく、入水遊泳でついたサシバエをよけ体温を冷ませます。
最初の2015年は老齢のサクラさんが塩曳潟にやってきました。
(当時の様子は2015年の記事「大森山のトナカイさんを元気にするために~その2 泳ぐトナカイさん」をご覧ください)
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(2015年8月10日撮影)

2016年にはサクラさんと息子の元気くんが母子で泳ぐ様子を観察できました。
また、サシバエがついた時サクラさんが自発的に入水する様子も観察しました。
(当時の様子は2016年の記事
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(2016年8月15日撮影)

2018年にはルドルフと元気くんが泳いでいました。
(当時の様子は2018年の記事「大森山のトナカイたちの夏2018~その2 今年初めての放牧と遊泳」をご覧ください)

こうした取り組みは効果はあると思いましたが、飼育員さんがリードで連れていき監視しているということで、
継続していくには人的負担が重かったようです。

そのため、都度連れ出して連れ帰るのでなく、夜間も含めて塩曳潟にトナカイだけで暮らしてもらう完全放牧に取り組まれています。
2017年に初めて、サクラさんが一か月完全放牧で暮らしていました。
2018年は、2ペアを各2週間完全放牧されていました。

そして、今年2019年は暑さとサシバエ被害がある6月~9月の4か月間の完全放牧を計画されています。
(2頭ずつ数週間、放牧とグラウンドで交代)
この方法なら多大な人的負担をかけずに暑さ・サシバエ対策を行うことができ、
今後も取り組みが継承していただけることが期待できますね。



さて、今年私が訪問した時は、ルドルフと元気くんが放牧で暮らしていました。
水辺でたたずむルドルフくん
今年はなぜか塩曳潟の水位が異常に低く、岸辺が広くなったため
そこがトナカイさんの居場所になっていました。
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水辺の木陰で休む元気くん
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時々木の葉をつまみ食い。
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水の中を散歩する姿も
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不思議なことにルドルフは、水辺の日向でじっと立っていることが多いのでした。
木陰に入れば涼しいのにと思ったのですが、この場所の方がサシバエ被害が少ないようです。
また、中で作業された飼育員さんによると、水辺は風が吹いて比較的涼しかったそうです。
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つづく。。。
(8月8日撮影)





# by rakudateikoraku | 2019-08-23 01:22 | 偶蹄目 | Comments(0)
アラトナちゃん、やすらかに
王子のシタツンガの赤ちゃん アラトナちゃん(2019/5/22生まれ)が7月31日に亡くなりました。
個体表示が撤去されているということを聞き、今朝現地で状況を確認したうえで、園に確認しました。
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治療に入り、また元気になってくれると信じていたのですが、
そのまま帰らぬシタツンガとなってしまいました。
せめてどうかやすらかに。
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(この写真のみ6月8日撮影)


そしてウトナちゃんたち残されたシタツンガたちの健康を願います。

今朝のウトナちゃん。初めての赤ちゃん、残念だったね。。。
私の心はあなたの傍にあります。
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アラトナちゃんの子育てのため、ウトナ・アラトナ母子と、
アスカ・こいと母子はグラウンドを分けられていたのですが、
またつながっていて、ウトナちゃんは右側のアスカ・こいとのグラウンドでもごはんを食べてました。
こいとちゃん(手前)は、久しぶりにウトナちゃん(奥)と接触したので緊張気味でした。
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ウトナちゃんやシタツンガたちを優しく見守ってあげてください。

(8月2日撮影)

# by rakudateikoraku | 2019-08-02 11:28 | 偶蹄目 | Comments(0)
5歳のお誕生日おめでとう! カバの出目吉くんの近況 その2~みんな大好き♪
カバの出目吉くんの5歳のお誕生日の日に豊橋まで会いに行ってきた話、この記事のつづきです。

出目吉くん来園を取り上げた「のんほいパーク新聞」の内容からも、彼への期待が感じられます。
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豊橋のプールは本当に魅力的な場所です。まだ外には出れていませんが、出てこれる日が本当に楽しみです。

空の下で2頭寄り添ってお昼寝のサツキさんとミネさん。
いずれここでお姉さんとお昼寝する出目吉くんを見てみたいな~
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サツキさんのように、広いプールを気持ちよく泳げるはず。
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吐水をキャッチするミネさんも時々見れる姿。
きっと出目吉くんも一度見たら真似するはず。




プールのへりでおやつをもらったりできたら大喜びでしょうね。(写真は2011年の大吉さん)
夢はふくらむばかり(笑)
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ただ出目吉くんにこのプールに出てもらうにはひとつ施設上の課題があります。
プールから寝室に戻るにはいったん中の島に上陸します。
お姉さんたちは普通に登ってこれるのですが、大吉さんには厳しいので、島の向こう側にスロープが作られているそうです。
大吉さんはそれを登ってきます(写真2枚は2011年の大吉さん)
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このスロープを使って身軽な出目吉くんが奥のグラウンド側に上陸してしまうことがないよう、
改修を予定しているそうです。

姫路での出目吉くんは、外のプールに出られるようになるまでかなりの期間かかりました。
担当さんはそんな彼の性格を考えて慎重に慣らしをしてくださっていますが、
施設の準備が整えばお外に出るための練習が始まると思います。その日が楽しみですね。


さて、いまの豊橋では、カバさんは15時半頃に寝室に帰ってごはんをもらうことになっています。
帰る時間が近づいてきて、サツキさんとミネさんはそろそろと下で待っています。
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寝室への扉が開き、彼女たちはサツキさん、ミネさんの順に上陸して帰っていきました。
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夕ごはんを食べるサツキさん。一番右はミネさんの部屋、左は出目吉くんの部屋です。
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出目吉くんも美味しそうにお食事中。豊橋と言えばキャベツですね。
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食べ終わってプールの中の出目吉くん、やはり右隣のサツキさんの様子が気になるみたいです。
でもサツキさんはこの時点では無関心。
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突然、出目吉くんがプールの水をたたいて音を立てました。
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出目吉くんの方をのぞきこむサツキさん。
彼女の注意を引こうとしたんだね。
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起き上がって
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サツキさんにアピール
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振り向いてくれるかな?じーっ
でもこの時はサツキさんは反応してくれませんでした。
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サツキさんがプールから出ました。
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追いかけてのぞき込みます
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サツキさんは食べ残しを食べています。のぞきこむ出目吉くん
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一生懸命アピールしてます
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ねぇ遊んでよ~
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まだ食べ終わらないのかな~
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食べて終わったサツキさん、プールに戻る前に左となりの出目吉くんの様子を見ています。
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出目吉くん、サツキさんの動きにシンクロしています。
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プールに飛び込んだサツキさんは
まっしぐらで出目吉くんの方に向いてくれたのでした。
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こうして隣のお姉さん(サツキさん)とも交流していたのでした。
出目吉くん、嬉しかっただろうな~
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さらに身を乗り出す出目吉くんでした。
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サツキさん、出目吉くんのことよろしくね。ミネちゃんもお願いね。
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その後の私にアピールする出目吉くんは楽しそうな目をしていました。
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みんなに可愛がってもらっていた、愛されカバの出目吉くんでした。
この場所で幸せに暮していってくれると願います。また会いに来るね。
豊橋の皆さん、出目吉くんをよろしくお願いします。
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(7月28日撮影)

# by rakudateikoraku | 2019-07-30 01:14 | 偶蹄目 | Comments(0)
5歳のお誕生日おめでとう! カバの出目吉くんの近況 その1~飼育員さん大好き
6月29日に姫路から豊橋にやってきたカバの出目吉くん。
それから1か月後、彼の5回目の誕生日に合わせて様子を見に行ってきました。

豊橋の皆さんの出目吉くんへの期待が感じられる掲示
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朝いちばんにカバ舎へ。
王子と並ぶ広大なカバ舎のプール。
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ミネさん、サツキさんはすでにプールでのんびりしていました。
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豊橋来園以来1か月経ってますが、出目吉くんはまだお外に出れていません。
サツキさんとミネちゃんが外に出た後、寝室のお掃除のため、出目吉くんは右隣のサツキさんの部屋に入っていました。
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こっちを見ながらアピールしてくれました。
ひさしぶり~(といっても1か月半ぶりですが)
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飼育員さんが掃除にやってきました。カバさんたちに声をかけながら入ってきます。
飼育員さんをガン見しています。
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いたずらっぽい、なにか企んでるような青年カバの目
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飼育員さんが反対側へ移動すると
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すぐプールへ、そして飼育員さんの様子を窺っています
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飼育員さんの方をそーっと覗いてみました
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飼育員さんと目が合いました。。。
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構ってくれる優しい飼育員さん
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この嬉しそうな顔~
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その後の出目吉くんは、プールの中でも表情が明るくなりました。
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突然、口をあける出目吉くん
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飼育員さんの方を向いて思いっきり口を開いてアピールしています
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期待に満ちた出目吉くんに気が付き、掃除の手を休めてお水をかけてくださいました。

お口を大きく開けてキャッチ☆
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もう終わりなの? もっとほしいよ~
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飼育員さんがこちらに降りてくると
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身体を伸ばして様子をうかがっているのでした
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陸にあがってもアピールは続きます
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左側の自分の寝室の様子を確認しています。
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はいはい、もうそっちのお掃除は終わってからこのあと水を入れからね。
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牙がすごく伸びてるね~
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プールに水が入ったので、自分の部屋に移動して干し草をもらいます。
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お誕生日を告げる掲示。
朝イチにはなかったのですが、担当さんと会話していると
表示したほうがいいですねと気がつかれて、そのあと気がついたら掲示してくださってました。
しばらくして園のtwitterなどでも告知が。すばやい対応で素晴らしいですね。
ご家族連れのお客様が前に来ると、この掲示に気がついて「ハッピーバースデー歌ってあげよう」とか
言ってくださる。もともとこのカバ舎とそこに来るお客さんたちの雰囲気はとても良くて好きなのですが、
豊橋の皆さんの暖かい雰囲気に改めて感激です。
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食べ終わった出目吉くんは綺麗な水のプールへ。
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さて、姫路時代の出目吉くんは、退屈だったのか、それとも太陽の光を浴びたかったのか、
立ち上がって獣舎の天井を壊してました。
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(2枚とも、2017年5月姫路にて)

豊橋の寝室は天井が高いので、ここなら大丈夫でしょうと思ってたのですが、
なんとここでも、つかまって立ち上がりダクトを噛んだりしたそうです。
改修しないと、とおっしゃっていました。
同じくらいの年齢のカバとしてはかなりスリムな体形(細マッチョ?)で活発な
出目吉くんならではの運動能力なんでしょうね。

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まだまだ育ちざかりの出目吉くんにあわせて対応してくださっていて感謝です。
でも、あんまりいたずらしないでね~
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つづく。。。
(7月28日撮影)


# by rakudateikoraku | 2019-07-29 13:01 | 偶蹄目 | Comments(0)



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